3月後半ログ

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2004年3月27日 きれいな景色を見にいこうか
ある日友人が、不思議な場所に連れて行ってくれました。
たまにしか会うことの出来ない人なのですが、
会う度に散歩行こう、と色んな場所へ連れ出してくれます。
そしてその連れて行ってくれる場所というのが、
もう本当にびっくりするほど綺麗な場所ばかりなのです。
よく知っているはずの街やフィールドでも、彼女の言う方向を向いて角度を変えてみると、
息を呑むような絶景に変わるのが不思議です。魔法のようです。
雪の降る街を遠くに眺めたり、霧にかすんだ景色を見下ろしたり。
どうやってそんな場所を見つけてくるのか、常々不思議でたまりません。

その日もわたしは、いつものように彼女の出したワープポタルに飛び乗りました。
着いたのは、わたしもしょっちゅう訪れているモロクのごく近くのフィールドでした。
この辺りならいつも来てるし、取り立てて特別な光景は無かったけどなぁ、と思うわたしに、
こっちだよ、と彼女は迷い無くてくてく歩いていきます。
その背中を慌てて追っていくと、見たこともないMAPにつきました。
いつもの場所から、一本道をそれただけなのに、
人の姿は見えず、モンスターもほとんど見当たらず、別の世界のようでした。
長い橋を渡り、断崖絶壁に突き出す岬のようなところで、
「角度かえると綺麗でお気に入りだよ」
と彼女が言います。
水平線が見えました。とても静かで、波の音しかしません。
モンスターの足音も、冒険者が武器を振るう音もしません。ゆったりとした、とてもいい気分です。
わたしたちはそこで座ってごく他愛のない話をしました。
わたしは何だかとても幸せで、もし冒険者が休息をすごすとしたらこんな感じなのかしら、とか、
まるで本当の冒険者になったような気分で思いました。
もしラグナロクという世界で冒険する事に疲れてしまったら、
狩りの為じゃなくて綺麗なものを探すたびに冒険に出るのも、悪くないなあと思うのです。
経験値やお金は手に入らなくても。

そしてわたしは今日もラグナロクを続けています

2004年3月21日 思い出せない人の事
ラグナロクの中で、とても好きだった人がいて
別段恋してたとかそういうのではないです、ただの友情でしたけど、
今思い出そうとすると、その人の名前を思い出せないのです。

何だかそれに愕然としてしまいました。
レベルも狩場も接続時間も似ていたわたしたちは、自然に仲良くなりました。
WISで待ち合わせをしたことなんかほとんどなかったけれど、何故かいつでも会えました。
街でうろうろしてたら、ひょっ、と出くわしたり、横殴って謝ったら相手がその人だったり。
多分今よりずっと人が少なくて、レベル帯によっていける場所も限られていたからでしょうけれど。
ただそうやって、偶然に任せて、ずっと会えると思っていました。
馬鹿話したり、共闘したり、一緒に死んだり、一緒に歩いたり、
色んなことを一緒にした、大事な仲間だったのに。
気が付くとその人に会うことはなくなってしまって、そのうちわたしは名前も忘れてしまった。
β時代〜課金後しばらくまでに撮っていたSSは全て電子の藻屑と消えてしまったし、
もう多分二度と会えないし会っても分からないんだろうな、と思うと切なくなります。
ラグナロクを続けていけばいくほど、もう会えない人の記憶は積み重なって、
それがつらいけど、人と関わらずにはいられない性質なので、
多分これからもそういう記憶はもっと積み重なっていくのでしょう。
つらいのと嬉しいのと、半々です。

もう会えない人を思うときに思い出すのは、その人との一番良い思い出です。
自分はいくつ思い出を残せるのかな、と思います。

そしてわたしは今日もラグナロクを続けています。

2004年3月15日 さよなら彼方の国の人々
(本日の日記の英語部分の表記には、管理人とても自信がありません
・・・・・・あぁ翻訳コンニャクが欲しいです)


「hi whats your lv?」(こんちわ。レベルいくつ?
「hi my lv is 8」(こにちわ。8レベルだよ
「oh!can we team up?」(おぉ。チーム組まない?(この時点でPT要請)

最近euーROにお茶の間留学しています。管理人××××です。
ちなみに管理人は英語は大の苦手で、どのくらい苦手かというと
「hi」と「me too 」「cool!」位しかとっさには言えないくらいです。
あとはこのサイトを見たり、辞書を引いてみないとどうにもならないくらい英語が苦手です。
エモで時間を稼ぎつつ必死で辞書を引いています。その姿は泳ぐ白鳥の水かきのごとし。
eu-ROをやっていてびっくりしたのは、みんなとても人懐っこい事です。
でも気安い、っていうんでしょうか。人に話しかける事に、全然緊張感が無いのです。
英語下手だよ、と言っても、no ploblem〜の一言で終了。
めちゃくちゃな事を言ってても、のんびり訂正してくれます。
狩りしているだけで話しかけられたり、PTに誘ってくれます。

日本のROをやっているとき、狩場で人に話しかける事ってあるでしょうか?
わたしはほとんどありません。
というか狩場はぴりぴりしていて真面目にやれよみたいな雰囲気で満ち溢れています。
誤って横殴りでもしようものなら、
とにかく一秒でも早く謝らないといけない、というプレッシャー。
人の横で狩ってたらタゲ泥棒よばわりされるかもしれないから、
人が見あたらないところを必死で探す。
以前臨公でネタっぽい事を書いてたら
「臨公なのに遊んでるみたい」と言われたことがありましたが、
何でだろう、そんなストイックにやらなきゃいけないモノなんでしょうか、狩りって。
何かそういう意味で根本的に壊れたコミュニケーションしか出来ない世界なのかもしれません。
人と話しながら狩りするのは楽しいです。たとえそれが辞書と格闘しながらでも。
勿論、euーROがユートピアでないことは重々承知です。
だけど、こういうコミュニケーションの形もあるのか、とわたしは感動しました。

euーROをやっていて思い出したのは、やはり課金前までいた外国人さん達の事です。
街中で「害人キエロ」
「外人がいるからROは駄目になる」
「存在自体がノーマナー」とか平然と言われていた頃でした。
確かに、「heal pleeeeeeeeez!」
「item pleeeeeeeeeez!」などと叫ぶプレイヤーが横行していました。
マクロを使って「item pleeeeeeeeez」を連呼して取引要請を出しまくるプレイヤーもいました。
外国人にはルーターや横殴りを平然とする人が多い、というのが定説になってささやかれ、
実際そういう人に時たま遭遇しました。
(横殴りに関しては、わたし自身はそれほど悪いと思っていませんが、
長くなるのでそれはまた別の機会に)
だけれど、何でそれで外国人さん全員を嫌うのか、
真っ当な外国人さんにも暴言を吐いていいのか。
何だか現実社会の縮図を見たような気がして、
そして島国根性の本領発揮を知った気がして、辟易したものです。

外国人さんたちと、わたしは何分英語が今よりもっと苦手で
(読む方は何とかなるんですが書けないのです)
あんまり会話はしなかったけれど、
狩場で「がんばろーぜ(英語)」とか言ってブレスをくれたりする人。
話しかけた時に
(課金前は名前に半角アルファベットしか使えなかったので名前では区別が付き難かったのです)
「ごめんね、日本語わからないんだ(英語)」と丁寧に謝ってくれたりする人。
突然隣に座ってぐるぐる回転しながらキスエモをだして、
びっくりエモ連発してるわたしに「hahahaha!」と笑って去って行く人、
囲まれて死に掛けているところを助けてくれて、励ましの言葉を残して去って行く人。
別段言葉が違うだけでみんな普通で、
何でそんなに嫌われているのか良く分かりませんでした。未だにわかりません。

個人的に一番許せなかったのは
、明らかに日本人の方が外国人の振りをして詐欺やアイテム要求をしていたことです。
あれを見た瞬間、出来ることならそいつをディスプレイ越しに張り倒してやりたかった。

そして、いよいよ課金が迫った頃。
サーバーでブロックしてしまうので、
これ以降外国人さんは入ってこれなくなる、という公知が出されました。

「課金されたら外人消えるから治安よくなるね〜」
なんていう会話が普通にささやかれました。
ここは、何時代なんだろう。鎖国中の江戸時代かなぁ。
ネットでは、一番人間の感情がストレートに出てしまいます。
そういう意味でラグナロクは現実以上に現実を反映します。
たかがネット、所詮ゲームだろ、という言葉を免罪符にして、いくらでも人はみにくくなれます。

そして、外国人さんが去っていかねばならなくなった最後の日。
「good bye.good tie player」「bye japan RO」
街角のあちこちでそんなチャットが立っていました。
わたしはROの中で一つの時代が終わっていくのを感じました。
これ以外にも、本当に劇的な変化があった頃です。
世界は希望に満ち溢れていました。
「今ちょっと我慢すれば、課金が始まれば、きっとここはもっといい世界になる
タダゲームにたかる奴がいなくなって鯖は軽くなるし、
金の無い子供は出来なくなるから厨房(あえてこの言葉を使わせてください)は減るし、
ラグも金払うんだから管理会社がどうにかしてくれる」
それは何て他力本願で、どうしようもない望みでしょうか。
そしてそれは今も、ちっとも変わっていない。ラグナロクに根付いた深い病です。

結局のところ、外国人さんが消えても別段ラグナロクは変わりませんでした。
「heal pleeeeeeeez」が「ヒールくれよ」に変わっただけです。

そんな苦い思い出を、
eu-ROでPTを組んだドイツ人と噛み合わない会話をしているときにふと思い出しました。

狩りの合間、ふと手を止めて彼が尋ねます
「日本はいい国?」。
「まぁまぁね」
わたしが答えます。

そしてわたしは今日もラグナロクを続けています。

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