このホームページを作ろうと思ったきっかけのひとつは、3rdにマジを作ったこと。
何でそんなことで、HPを作ろうとなんて思うんだろう?と思われるかもしれません。
それには理由があります。
わたしにとって、マジシャン(WIZ)は特別な職業だからです。
わたしはβテストの頃からラグナロクを続けています。
課金後、半年以上引退していたり、嫌になってプログラムを消してみたり、
その度に3時間くらいかけてDLし直してみたり、
課金後の数ヶ月は月に2,3日しかログインしていなかったりしましたが、
それでもかれこれ2年近くのお付き合いということになります。
β1の頃から課金後の少し後まで、わたしはとあるギルドに所属していました。
ギルド、というよりPTです。
ベータの頃は、ギルドはまだ実装されていなくてパーティ機能しかありませんでした。
そのPT機能でさえ貧弱で、PTチャットは常時不通、
ログインしているのに相手が確認できないなんてこともしょっちゅうでした。
このPTの人たちはわたしにとって、本当に忘れられない人たちです。
今となっては連絡すら取り合っていませんが、それでも大事に想っています。
2次職すらいつ実装されるかも定かでなかったβ1〜2のその頃、
このPTのリーダーが火系マジで、サブリーダーな人が氷系マジでした。
当時レベルも低く、PTスキルもステ振りもむちゃくちゃでパーティで最弱のアチャだった私は、
このマジさんたちの圧倒的すぎる火力に本当に憧れていました。
ユピテルサンダーとかナパームビートとか、エフェクトも派手で多彩で一撃必殺。
おまけに氷系マジさんはアイスウォールで色々遊んでいて、
矢を打つのとDSしか出来ない自分はそれがまた羨ましかった。
アチャという職が大好きではあったのですが、無いものねだりというか、
とにかく格好よく見えて仕方が無かったのです。
「いつかマジ作りたいよ」
と言うとパーティのみんなは、
「マジはほんと育てるの大変だから、オススメできないよ」
「まずはアチャをちゃんと育ててからね」
と優しく諭してくれたので、パーティの皆よりレベルが軽く20くらい低かったわたしは、
とにかく今のアチャを何とかして一人前にしようと、まったりながらも努力を続けました。
壁という概念が無かった頃の話です。すでにあったのかも知れませんが、
少なくともわたしは知りませんでした。
ノビから一次職に転職するまでに、3、4日平気でかけてしまうのも珍しくない、のんびりした世界でした。
INT全振りで、ひたすらポリンやファブルを相手するしんどさを経験していたからこそ、
彼や彼女たちは止めてくれたのでしょう。
何となくその頃のパーティメンバーの言葉がずっと心にあって、
そのアチャもハンターに転職してそれなりに強くなって、色々他の職を作ってみても、
なかなかマジには手を出せずにいたのだと、わたしは思います。
だけどある日、わたしは思い切ってスロットの商人を消し、マジシャンを作成してみました。
何となく、過去にとらわれるのも馬鹿馬鹿しいという気持ちでした。
いざ作ってみれば、あっけないものでした。
今所属しているギルドのメンバーと友人にしてもらった壁のおかげで、
一日でそのマジはレベル30半ばまで育ちました。
本当にあっという間のことです。
ふと、昔いたパーティのマジさんたちのことを思い出しました。
懐かしいような、悲しいような気分でした。
何となく、ごめん、と謝りたくなりました。
彼らとは、長く付き合ったけれどその割りにあまりいい思い出の無い別れ方をしていて、
だから気に病むことも無いはずなのですが。だからこそ、でしょうか。
彼らをおもいだして以来、やたらわたしは回想にふけることが多くなったのです。
そしてわたしは今日もラグナロクを続けています。
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